なんていうか、いつもより
エロス度高めになっております。
の・で、ご注意ください。
▼
早起きの三文の徳
「おっはようございまーす!――って、誰もいないですよね、そりゃ!」
だって今日は、とっても早起きなんだもん!
と、上機嫌に捜査本部の部屋のソファにどかりと座ったのは、松田である。
寝坊はしないまでも、いつもは皆より少し遅めに出勤する松田。
それは、大枚叩いて建設された、億ション並みのこのビルに在住してからも変わらない。
むしろ、捜査本部が同じビル内であるゆえに、いつもよりのんびり出勤であった。
だから、こんなに朝早く(AM5:30)出勤しているのは奇跡に近かった。
「やっぱり、充実した仕事をしていると安眠できるんだな~。
それに、僕の調査したことで、新たな情報が得られそうだし…」
月が目をつけた、某企業の調査を手伝ったことを云っているらしい。
とにかく松田は、とっても気分良く目覚め、気分良く早朝出勤を果たしたのであった。
「でも、こんなに早く来ても暇だな~。本来なら始まるの8時からだし。」
本部に来てからそのことに気付くとは、さすがは松田である。
どうせ、「一番乗りだ~!」的小学生な乗りで本部に来たに違いない。
そして、暇であるからと考えついた、これから起こす行動も“さすがは松田”である。
「そうだ!暇だし、竜崎と月くんの部屋のカメラでも覗いちゃおうっと。
ミサミサのを覗いたら、竜崎みたいに変態になっちゃうし。
あの2人の部屋なら、大丈夫だよね。」
何が大丈夫なのか。
他人のプライベートを覗く時点で、既にその行動は“変態”であろう。
そう思い至らない辺り、やっぱり松田である。
「この時間じゃ寝てるよね。2人の寝てる姿って、どんなんだろう?」
寄り添っちゃってたりして!と、色々な想像をして、自然と顔には笑みが浮かんでくる。
わくわくとした気分で、機械を弄る松田。
そして、目の前にあるでっかい画面に、竜崎と月の部屋の画像が映し出された。
「ど~れどれ?どんな寝相で寝て……
―――ッ!!」
画面を見て、笑顔を凍りつかせる松田。
何故なら画面には、信じられないモノが映っていたからである。
『あ~、また溢して。ダメだろう、えるくん?』
『ぶぅ~』
『ぶぅじゃないの。ほら、もうごちそうさまかな~?』
特大のベビーカーに、いつもの座り方で眠る可愛い赤ん坊…ならぬ、竜崎の姿。
そして、その竜崎に向かってヨーグルトを食べさせてあげているのは月だ。
前掛けをして、可愛らしい帽子を被ってはいるが、竜崎は
全裸である。
また月はというと、
昭和の薫り漂う割烹着を着ているが、これまたどうやら下は全裸。
『ママ、母乳!母乳!』
『……母乳とか、えるくんは云っちゃうのかな~?
ん~?誰がそんなの教えた~?』
『いっひゃっひゃ!いっひゃい!』
発言の不適切さに、
笑顔で瞼を思いっきり摘んでみせる月ママ。
痛さに悶えながら、おしゃぶりを咥えさせられたせいで上手く話せない様子の赤ん坊は、
それでもとっても嬉しそうである。
『あっ!こら…!んっ…や、やめ……ァ…はあ…!』
『ミルクが、欲しいんです。』
『だ、ダメだっ…!や、ま…待、て…、ん……ぁ…!』
邪魔だと云わんばかりにおしゃぶりを勢いよく吐き出すと、
割烹着の上から胸に吸い付き、裾から手を差し入れようとする、不埒な赤ん坊。
淫らなママは、拒みながらも確かに感じているというように高い声を上げ始めた。
――――ぶちんっ…
「…………」
無言で画像の電源を切った松田。
そのまま何も云わないまま、松田は自分の生活スペースへと戻っていった。
――その日の捜査本部。
「や…夜神くん…」
「どうだ?少しはやる気出たか?」
「もしこれがキラに繋がっていたら…(云々)」
(な、な~んだ。いつも通りの2人じゃないか!
ヤダなぁ、僕ったら!あれは夢!きっと夢見てたんだ!変な夢だな~!
きっと、捜査をしてて疲れてたんだ。そうだ、そうに違いない。)
「僕もかなり手伝ったんですよ、竜崎!」
部屋に一度戻り、一眠りした松田は、いつも通りの2人を見て、
朝のことは夢だったんだと確信した。
また、次の日。
松田は、再びとっても早起きをして、一足先に捜査本部へと来ていた。
「そうそう、夢なんだから。今度は本当に確かめれば明らかだ。
あの2人はきっと、今の時間ぐっすり眠っているさ。
昨日の夢みたいなことはないない。」
真相を確かめるには、目で見ること。
百聞は一見にしかず。
夢であったという確証を得るために、松田は早起きをして本部へと来たのだった。
「さ~て、今度こそちゃんと2人の寝相を覗いちゃうぞ~。」
早く安心したくて、いそいそと入れた巨大画面のスイッチ。
そこに映し出されたのは……
『――ぁ…!……んぅ…はあ…』
『どうしたんですか、先生?先生のココは、どうしてこんなに熱いんですか?』
『ダメ、だよ、竜崎くん…っ!こんな、あぁ…!はあ、んん……やっ…ぁん…!』
『教えてくださいよ、月先生?何でも教えてくれるって云いましたよね?』
『で、でも、こんな…んあ……、はあ…痛っ…!んん、ぁ…竜、ざ…きくん…!』
『何ですか、先生?私の質問に答えてくださいよ、先生?』
『あぁ…ん…!』
どこから仕入れてきたのか、学ランを来た竜崎。
タイトスカートを穿き、シャツを肌蹴させられている、どうやら先生役らしい月。
2人の体制は、まさにロクキュー……
―――ぶちんっ!
「…………」
再び無言でスイッチを切る松田。
そしてこれもまた同じように、部屋へと無言のまま戻って行ったのだった。
――その日の捜査本部。
「キラをヨツバが多額な金で雇ってるって事は?」
「キラを雇うなんて考えられません。」
「何故?」
「私が見つけられなかったキラを…(云々カンヌン)」
(や、やっぱりいつも通りだ…!ははっ!当たり前だよな!
あれは夢だって、夢。
2日連続で似たような夢見ちゃうなんて、僕もオチャメだな~。あっは、は…)
「そんなキラ安っぽすぎますよ!そんなのもう全然カッコよくない!」
「松田おまえ!!」
またまた次の日。
2日続けて、竜崎と月の変な夢を見てしまった松田は、
3度目の正直とばかりに、再び朝早く捜査本部の巨大画面の前へと来ていた。
「そうさ、あれは夢。夢なんだから!
今日こそこの目で2人がちゃんと寝ている姿を確かめれば、確信できるはずだ…!」
というか、さすがに3日連続であんなことはしていないだろうから、
今日はちゃんとした寝姿を見せて、今までのはすべて夢という事にしてくれ!
…と、半ばやけくそ気味に、2人の姿を確かめにきたのだった。
ぽちっとな。とスイッチを入れる。
スイッチが入ると、真っ暗だった画面が、徐々に月たちの部屋の様子を映し出す。
そこに映し出されたのは、やっぱりというかなんというか…
『あぁ…!もっと、もっと強く縛ってください、月くん…!』
『月くん、じゃないだろう?僕のことは、女王様と呼びな!下僕め!』
――ビシィ!
『はぁっい!スミマセン、女王様…!
この卑しく愚かな下僕めに、お仕置きしてください…v』
『あーっはっはっは!竜崎!こぉ~んなに恥ずかしい格好しちゃって…
ほ~らほら、踏んじゃうよ?こんなになってるココ、踏んでしまうよ~?』
『踏んで…!踏んでください、らい…女王様…!!』
『ん~、――やだ。』
『はん…!そんな、焦らしプレイも、好きです私…!』
『僕の足に縋るな、汚らわしい!』
――げしっ!
『あぁん!女王様~!サイコ―です…!!』
――ぶちん…
そっと、画面のスイッチから手を離す松田。
そして、とぼとぼとした足取りで、自分の部屋へと戻っていった。
――2日後。
「あ、松田さん。昨日1日休まれて、大丈夫ですか?
――やっぱり、相沢さんが抜けてショックだったんですね…」
「松田は…いえ、松田さんはそんな繊細な心の持ち主ではありませんよ、月くん。」
昨日1日、急の病で寝込んだ松田を、心配そうに覗き込んでくる月。
いつも通りの無表情で、もっさもっさとケーキを貪り食う竜崎。
「本当に大丈夫か、松田?無理はしないほうがいい。」
「……(こくこく)」
部下の暗い顔を、本当に心配そうに見つめる夜神パパ。
何も云いはしないが、局長の言葉にうんうんと力強く頷く模木。
いつも通りに仕事をする面々。
いつも通り過ぎる、月と竜崎。
…………。
「何で?!何でなんだ、月くん!!
あの竜崎はともかく、真面目な月くんまで、何で?!
しかも似合いすぎるよ、君は!
僕も混ぜてほしいっていうか、
むしろちょっと竜崎羨ましいぞ!!っていう本音出ちゃうくらい、
何でなんだーー!!?」
「ま、松田さん?一体、何の話を…?」
「ま、松田?どうしたんだ、急に叫び出して…?」
「…?」
「あー。
叫んだらすっきりした。
よし、お仕事頑張るぞー!頑張って、キラ逮捕だ!」
「………ワタリ。
松田の減給処分を頼む。」
「「「えぇーー?!」」」
1人何故か解からないがすっきりした男と、
1人何故か訳知り顔で、着々と松田の処分を決める男に、
他の面々は、訳も解からず叫ぶだけであった。
今日も捜査本部は、
元気よくキラを追っている模様です。
一度ボツったんだけど、やっぱり勿体無いから載せちゃった。
3日目のプレイに
もっと味があれば良かったんだけどね~。
...20050620
×おしまい