団地妻お題、特別番外編です。
(いちお
月バースデー企画なのですが、ダイブ外れてしまったので、竜崎視点でもっかい書き直す予定)<書きました!(@5/13)
団地お題を読んだ上で読み進めていくと良い気がしないでもない(どっちだ)。
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*:大切な日(episode W)
―――チン!
小気味良い音が、部屋中に鳴り響く。
パンダの顔をしたナベ掴みをし、音源であるオーブンレンジを開けると、ふんわりと香ばしい湯気が顔にかかる。
「よし、良く焼けてるな。イイ匂い。」
こんがりきつね色のキレイな焼き色のスポンジケーキに会心の笑みを浮かべていると、
匂いにつられたのか、ひょっこりとパパがキッチンに顔を覗かせた。
「イイ匂いですね。」
「だろう?今日はとびっきり美味しいの作るから。楽しみにしててね。」
「はい。といっても、ライトが作るものは何でも美味しいですよ。
ライトはお菓子作りの天才です。」
「あはは、ありがとう。」
パパは甘いモノが大好きだ。
そのせいか、僕の作れるお菓子レパートリーはいつしか300以上になっていた。
僕の特技のひとつである。
密かに、将来パティシエを目指したいとおぼろげながら考えているが、それをパパに伝えたことはない。
「すっかり慣れたものですね、ライトも。」
「お菓子作りが?」
「それもですが、家事全般ですよ。
ワタリがいなくなってからは、ほとんどライト1人でこのウチの家事は賄っていますからね。」
「パパだって、洗濯とかゴミ出しとか、あとお風呂掃除も時々やってくれるだろう?」
「微々たるものです。」
僕に家事の色々を教えてくれたのは、今は亡きワタリだった。
パパはそういうのはからっきしだし、何より仕事がある。
ワタリもパパの手伝いとして働いていたが、少しずつメロとニアがその仕事を引き継いでいたので、
晩年は僕の教育係が重点的になっていった。
「私がお仕え出来る時間も、おそらくあと僅かとなりましょう。
しかし、最期の最期までこのワタリ、竜崎とライトさまのために働かせていただきますよ。」
ゆっくり休んでいいよと云う僕に、ワタリはその言葉を何度も繰り返し唱えていた。
正直、おじいちゃんたちにも甘やかされて育てられた僕にとって、家事は未知の世界、本当に助かった。
右も左も解からなかった僕が、何でもこなせるようになったのも、すべてワタリのおかげである。
お菓子作りも、ワタリに教えてもらったことの一つだ。
従来、お菓子作りは一般的な『家事』に含まれるような事項ではない。
職業として目指さない限り、趣味の領域だろう。
ワタリも本当は専門分野ではなかった。
しかし、ある日僕が思いついた我が侭のようなお願いごとによって、それは始まった。
「ワタリ!今度のママの誕生日に、僕、自分でケーキを作ってみたいんだ。」
9歳の時だった。
いきなりそう云い放った僕に、ワタリは少し困ったように微笑んだ。
「ワタリは、お茶を淹れるのは得意なのですが、お菓子作りとなると、あまり…」
「できないの?」
当時の僕は、ワタリは何でも出来るスーパーマンのような印象を持っていた。
まさかできないなんて、とショックを受けた僕に、ワタリは少し悩んでいたようだが、僕の頭を撫でると云ってくれた。
「できないわけではございません。
ライトさまとワタリの2人で力を合わせれば、きっとできますよ。」
「本当っ?!」
「はい。一緒に、頑張ってみましょうね。」
「うん!」
パパにも内緒にしたいと云った僕に、ワタリが『ではおウチから追い出してしまいましょう』と云った時は笑った。
怪しまれないよう、ママの誕生日1週間前に作戦は開始された。
ちょうど立て込んだ仕事があったとのことで、パパを別の職場(都内に所有のビルがあるらしい)へと送り出すことにしたのだ。
パパは何の疑問も持たず、(僕をぎゅーぎゅー抱きしめてから)名残惜しげに出て行った。
「ワタリ、僕は何をすればいいの?」
「そうですね。まずは、お買い物に行きましょうか。」
「うん!」
イチゴに生クリーム、卵、薄力粉、ロウソク、チョコペン、チョコプレート…材料を一通り揃える。
練習する分もあるので、量も通常より多い。
その他、名前はよくわからないけれどケーキ作りに必要な器具も同じく買い揃えると、大荷物になった。
「大丈夫ですか、ライトさま?」
「うん!これくらい、僕も持てるよ。」
本当は、重くて、足元はフラフラと揺れた。
でもワタリだけに荷物を持たせるなんて、できなかった。
「一緒に、頑張るんだもんね。」
「……はい。」
「美味しいケーキ、頑張って作ろうね!」
「はい。」
ワタリはいつも、とても優しく笑う。
ワタリは僕にとって、もうひとりのおじいちゃんだった。
パパには、パパとママがいない。
僕にとってのおじいちゃんはママのパパだけ、僕にとってのおばあちゃんは、ママのママだけ。
だから余計に、いつもパパを助けて僕のお世話をしてくれるワタリのことを、おじいちゃんだと思うのかもしれない。
住んでいるところは隣、だけど本当は一緒に住めばいいといつも思っていた。
パパに直接そう云ってみたこともあったが、別々に住むことでケジメを付けているのだと難しいことを云われてしまった。
ただ、反対されたのだということは、固い口調から理解できた。
ワタリはどうなのだろう。
ひとりで住んでいて、淋しくないのだろうか?
「――ワタリは…、僕やパパと一緒に住むのは、イヤかな…?」
今日からパパはウチにいない。
丁度良い機会だと思った。
ワタリさえ納得してくれれば、パパが居ないうちに、荷物を移してしまえばいいと考えていた。
僕が頼めば、パパは最終的には受け入れてくれるだろう。
「どうしてですか?」
「僕はね、ワタリのことを家族だと思っているんだ。
だから、毎日『また明日』ってお別れするのはオカシイと思うんだよ。」
「ライトさまとてもお優しいですね。ライトさまにそう云っていただけて、ワタリは大変嬉しゅうございます。
―――ですが、一緒にお暮らしになることは出来ません。」
「何で?!」
まさか断られるとは考えていなくて、僕はひどく驚いてしまった。
「ワタリは、ライトさまと”本当の家族”ではありませんから。」
確かに、僕とワタリは血の繋がりはない。
ワタリがそんなことを気にするとは、思いも寄らないことだった。
「そんなの関係ないよ!
…それとももしかして、僕のこと、き、嫌い、なの…?」
「滅相もございません。」
「だったら!」
「ライトさま。ワタリも、ライトさまや竜崎のことを家族のように思っております。
でも決して”家族”ではないのです。」
「……何が違うの?」
「微妙なものです。ライトさまには、まだ難しいことかもしれませんね。」
「…パパは、それが解かってるから何も云わないの?」
「そうです。竜崎は、そのことをきちんと理解し、ワタリの”個人”というものをきちんと尊重してくださっているのです。」
「個人を尊重?」
「はい。例えば、ワタリが『他の仕事をしたいから、違う国に行きたい』と云った場合、竜崎は納得して私を解放してくれます。
それは、私個人の自由を尊重してくれているということなのです。」
「じゃあ、パパはワタリのために、一緒に暮らしてないってことなの?」
「そうです。竜崎は、決して冷たい方ではありません。
その証拠に、ワタリのしたい仕事をちゃんと理解し、ライトさまのお隣に住む場所を提供してくださっているでしょう?」
それがパパの云う、”ケジメ”というものなのだろうか。
本当のことをいうと、まだ少し解からないことはあった。
でも、パパもワタリも解かっていることなら、僕が知らなければならないだろう。
「…ワタリのしたい仕事って何?」
「それはですね――」
しわしわだけど、大きなあったかい手で頭を撫でられる。
僕はワタリのその仕草が大好きだった。
ワタリが僕のもう一人のおじいちゃんだという考えは、その後もずっと変わることはなかった。
「ライト―――っ!!会いたかったです、会いたかったです、会いたかったですー!!
元気でしたか?風邪などひいてないでしょうね?寂しかったですか?パパはとっても寂しかったですよ~~っ!!」
「パ、パパ…ッ!く、苦しいよ…」
1週間後に帰ってきたパパに、見送った時と同じようにぎゅーぎゅー抱きしめられ、顔中にキスを浴びせられた。
大袈裟なとも思ったが、パパに抱きしめられた瞬間、泣きそうになってしまい、堪えるのが必死で何も云えなかった。
「ワタリ、ライトは良い子にしていたか?」
「はい。ライトさまはいつも通り、良い子でしたよ。」
「1週間も悪かったな。ありがとう。」
「いいえ。ライトさまと竜崎の幸せが、ワタリの生きがいでございますから。」
「……そうか。ありがとう、ワタリ。」
頬をかりかりと掻きながら、お礼を云うパパ。
パパのその仕草は、テレ隠しだということを僕は知っている。
「ところで、何やら美味しそうな匂いが部屋中に漂っているのですが……」
「そうだった。――パパ、こっち来て!」
「? 何ですか、ライト?」
パパの手を取り、ダイニングまで引っ張っていく。
その後ろを、ワタリがニコニコと微笑みながら続いた。
「ジャーン!」
「こ、れは…」
「料理はワタリと僕が一緒に、ケーキは僕一人で作ったんだよ!すごいでしょ?」
「ワタリ…?」
「本当ですよ。お母様のお誕生日にケーキを作りたいとライトさまがおっしゃるので、一緒に練習をしたのです。
そして今日、このケーキをライトさまお1人で見事に作り上げたのですよ。」
「このケーキを、ライト1人で…」
「えへへっ…」
ケーキには2枚のプレートが飾られてある。
1枚には『ママ お誕生日おめでとう』と。
そして、もう一枚には……
「私と月くんの結婚記念日…。
――ライト、知っていたんですか?」
「この前のバレンタインにね、チョコを貰ったとき、おばあちゃんから聞いたんだ。
『2人は、ママの誕生日に結婚したんだよ』って。」
「お義母さまが?」
「でも、そのことをおじいちゃんに云うと不機嫌になるから内緒よ、とも云ってた。」
「夜神さん…。そう、ですか。」
ケーキにロウソクを立て、火を燈すと、ワタリの手によって部屋の明かりが消された。
「はい、パパ。ママと一緒に、ロウソクの火を吹き消してよ。」
ダイニングに飾られてあるママの写真の入った写真立てをパパに差し出した。
今日のママの写真は、僕のお気に入りの一枚だ。
ママはとても奇麗に(いつも奇麗だけど)、幸せそうに微笑んでいる。
ロウソクの火に照らされて、薄っすらとオレンジ色に染まっていて、もっとママが奇麗に見えた。
ゆらゆらと揺れるロウソクの火は、なかなか消されない。
「パパ?」
写真立てを手に、いつまでもぼーっとしているパパであったが、不意に写真立てをぎゅっと抱きしめた。
「月くん…。私は、私たちは…、とても良い子に恵まれましたよ。
月くんが生まれてきてくれて、本当によかった。月くんに出会えて、本当によかった。
私は、とても幸せですっ…」
(パパ、もしかして…泣いてる?)
オレンジ色の薄暗い部屋とパパの長い前髪に隠されていて、よく解からなかった。
確認する間もなく、一息でロウソクの火は吹き消された。
「ママ、お誕生日おめでとう!
パパ、ママ、結婚記念日おめでとう!」
「ありがとう、ライト。ありがとう、ワタリ。」
「私はお手伝いをしただけですよ。」
再びワタリの手により点された部屋の明かりの下で見たパパの目は、濡れてはいなかった。
(気のせいだったのかな?)
でも、ダイニングテーブルに戻されたママの写真立てに、一滴の雫が付いていることに気付く。
(ママとパパだけの秘密、なんてね…)
自分で考えたことが、なんだかテレくさくなって、ママに微笑むことで誤魔化した。
その様子を、パパが不思議そうに見ていたが、同じように微笑むと、パパも笑い返してくれた。
「さあ、さっそくケーキを食べましょう。
ライトの腕前はいかがなものなんでしょうね、月くん?」
「云っとくけど、絶対おいしいよ!ねえ、ワタリ?」
「そうですね。ワタリも保障いたします。」
キッチンからティーセットを運びながら、ワタリが云う。
そして僕とパパ、そしてママの分もお茶を淹れ終わると、ワタリは少し下がって一礼した。
「では、私はそろそろお暇させていただきます。」
「えっ?」
「折角の家族団欒を、お邪魔しては無粋というものですからね。」
「そんな…」
すっかりワタリも一緒に食事をするものだとばかり思っていた。
しかし、無理に引き止めることもできなかった。
だってそれは、ワタリの”自由を尊重”できていないのではないだろうか?
あの話を聞いて以来、僕はワタリのためになることとはどんなことか、よく考えるようになっていた。
ワタリが僕やパパのために働いてくれるのは、当たり前のことではないのだ。
ワタリは、やりたい仕事をする。
一緒にいたいという自分の我が侭で、ワタリの行動を縛ってはいけない。
1人になりたいと思うなら、そうさせてあげなければならないのだ。
(でも、それでも……)
ただ俯くだけしかできない僕だったが、パパは違った。
立ち上がり、キッチンに行くと、皿にフォーク、ティーカップを手に戻ってきた。
「時間があるなら、ライトのケーキを食べていってください。」
「時間なら、ありますが…」
「――私は、ワタリがいたからこそ、今のこの幸せがあると思っている。事実、そうだ。
お前が居て無粋だと思ったことは、一度もない。」
「竜崎…」
ナイフを親指と人差し指で器用に挟み持ち、ケーキを四等分していった。
自分の隣のイスを引き、ワタリを振り返る。
「さあ、座ってください。折角のライトお手製ケーキが溶けてしまいます。
月くんも待ちわびていますよね?」
「(パパ…)」
パパはすごい。
決して無理強いせず、ワタリが答えを選びやすいように促してくれている。
『竜崎は、決して冷たい方ではありません。』
ワタリも、パパの優しさをちゃんと知っている。
それがなんだか、とっても嬉しかった。
「ライトが初めてケーキを作ったあの日以来、月くんの誕生日にライトのお手製ケーキはお決まりになりましたね。」
「……そう、だね。」
今はもう、ワタリはいない。
ワタリがいなくなってから、こうしてママの誕生日の準備を一人でするようになって、今日で何度目だろう。
ケーキはもちろん、家事もすべて、ワタリがいなくてもこなせるようになった。
でも、今の僕があるのはすべてワタリのおかげなんだ。
「ワタリは…、幸せだったのかな……」
ワタリは本当に、最期の最期まで僕たちのために働いてくれた。
もしかしたら、もっとやりたいことがあったのかもしれないのに。
ワタリのために、何かできることがあったのではないだろうか。
結局最後まで、ワタリの優しさに甘えて縛り付けてしまったのでは?
結論の出ない不安が思考を埋め、準備の手が止まる。
しんと静まり返った部屋の中で、パパが溜息のように小さく笑った。
「――幸せでしたよ。」
「え?」
「ワタリも幸せでした。幸せだったと思うしか、残された我々にはできないでしょう?
それに、いつかワタリは云っていたじゃないですか。
ライトと私の幸せが生きがいなのだ、と。」
そうだった。
ワタリは云っていた。
『…ワタリのしたい仕事って何?』
『それはですね、ライトさまと竜崎の成長を見守ることです。
お手伝いできることがあれば、ワタリはそれをしたいと思っているのですよ。』
『パパの成長も?』
『そうです。竜崎もこのワタリにとっては、まだまだ子ども。
それが少しずつ変わる姿を見守るのは、とても楽しく、また喜ばしいことなのです。』
『そうなの?』
『すべてはライトさま、そして貴方のお母様のおかげなんですよ。』
『僕と、ママの?』
『いつか、竜崎自身からお話を伺ってみてください。
きっと、色々なお話を聞かせていただけますよ。』
『……うん。解かった。――ねえ、ワタリ?』
『何でございましょう?』
『……これからも、よろしくね。』
『はい。こちらこそ、よろしくお願いします。』
その時のワタリの顔は、僕の好きないつもの優しい笑顔だった。
「残された私たちは、残された言葉を信じることで、幸せだったと思ってあげなければ。
そうでなければ、私たちも幸せになれないじゃないですか。ねえ、ライト?」
「…うん、そうだね。」
作れるケーキの種類はいっぱいあるけれど、僕が今日という日に作るケーキは、あの時と同じ、イチゴのショートケーキだけ。
だってこのケーキは、僕とワタリが一緒に頑張って作った、思い出のケーキだから。
ケーキに飾る、プレートの数は今では3枚。
1つ目は、『ママ お誕生日おめでとう』。
2つ目は、『パパとママの結婚記念日』。
そして、『ワタリと僕のケーキ記念日』。
2月28日は、いっぱい”おめでとう”と”ありがとう”が詰まった幸せな日。
だから僕は、この日のケーキが絶対にとびっきりおいしいと思うんだ。
「ねえ、パパ。」
「何ですか?」
「そろそろ、……許してあげたら?」
寒空が覗くベランダに目を向けると、金と銀の影が寄り添って蹲っていた。
ちょっと前まで金色の方が頑張っていたみたいだけど、北風の勢いに負けて、今では微動だにしていない。
『金と銀の影』の正体は、云わずもがなのメロとニアのことである。
朝起きると、珍しく僕より早く起きていたパパが『害虫駆除しておきました』と云うので、何事かと思ったら、
ベランダで喚いている2人を発見した。
僕は気付かなかったけど、朝からチャイムを鳴り響かせ、いつものごとくウチに入り浸ろうしたので抓み出したとのことだった。
気の毒とは思ったけれど、今日ばかりは騒がれたくなかったのもあり、今まで放って置いたのだ。
ケーキも完成に近づき、喚き声も聞こえなくなったことで、そろそろ本当に可哀想になってきたところだった。
「風邪ひいちゃうよ?」
「……仕方ないですね、まったく。
彼らが倒れたら、仕事にもなりませんし。許してあげますかね…」
しぶしぶという感じだったが、パパの許しも得たということで、僕はベランダのガラス戸のカギを開けてあげた。
「ら、らい……とッ……」
「…………」
「早く入って。風邪引いちゃうよ。」
2人とも、涙と鼻水で顔がすごいことになっている。
「ミルク、あっためてあるから。砂糖とハチミツ、どっちにする?」
「「…りょ、ほう……」」
「了解。」
よっぽど懲りたのか、2人して文句ひとつ零さない。
まあ、5時間以上も外に風晒しにあっていれば、それも当然というものか。
毛布を頭からかぶり、ガタガタと震え続ける2人にカフェオレボールにいれたホットミルクを差し出した
「はい、2人とも。ミルクを飲んであったまってね。
それと、とびっきりおいしいケーキもあるから。ご飯の支度、手伝ってくれるなら食べさせてあげるよ。」
「ライト。」
「いいじゃないか、パパ。メロもニアも、ワタリと同じ僕たちの家族だろう?
一緒に今日をお祝いしよう?」
「……まあ、ライトがそう云うなら。」
ワタリのいなくなった部屋には、今、メロとニアが暮らしている。
2人のまだ知らないところはたくさんあるけれど、ワタリとパパみたいな関係を、これから築いていけるといいと思う。
その第一歩として、今日という特別な日を一緒にお祝いしよう。
おめでとうとありがとうを込めて。
予想外も外のワタリエピソードでした。(なんか知らんが出張った)
どうやらライトくんは、ワタリがそーとー大好きだったようです。
時間軸的には、大学入学前の2/28のお話です。
(つまり、お題『00:家族を作りましょう』の1ヶ月ちょい前)
竜崎視点にすれば、まるまる月バースデー企画に持っていける
ハズです。
キラも出なかったもんね、本人なのに。
薄っすらと伏線張ったんで、頑張ろう自分。(気合だー!)
...20070304
×おしまい