赤ん坊パラレルです。赤ん坊同士がにゃんにゃんしてます。なのに普通にエロいです。
L月なのですが、ミサが月のお母さんです。
え、なにそれ、無理!信じらんない!という方は、回れ右で。

大丈夫!新たな味を試してみるわ!な方は、どうぞ。  
  
今日は、デスシティの赤ん坊の健康診断の日である。
街中から赤ん坊連れのお母さんたちが(若干違うのもいる)、とある施設でひしめき合っていた。
望遠鏡を逆さに覗いて現実よこんにちは
大きな講堂に集められたお母さんたちは、一昨日ようやくハイハイできるようになったの~、まあウチも先日離乳食にしたのよなどと、
診断の待ち時間を無駄にせず、毎月に1度逢えるお母さん友達と子どもの話に花開かせている。

ミサも去年の2月に、一人の可愛い男の子を産んだばかりであった。
名前をライトという。
それはそれは、(赤ん坊のくせに既に)妖艶な美貌の持ち主であった。
ミーハーなミサは、その美しい(自分に似たと思っている)自分の子どもが自慢でならなかった。
もともと人懐っこいところがあり、この日を待ってましたとばかりに多くのヒトに話しかけまくるのが常だ。

その中でも、一人の老人と特にミサは仲が良かった。
正確にいうと、その老人の連れた赤ん坊とライトが、とても仲良しなのである。

老人の名をワタリ、ワタリの連れている赤ん坊を竜崎と云った。
赤ん坊のクセに、竜崎、とはおかしいとは思うのだが、生憎ミサはそれ以外で赤ん坊の呼び名を知らなかった。
老人が赤ん坊を呼ぶとき、『竜崎』と呼ぶのだ。
その様子から解かるとおり、2人は親子ではないらしい。
では何なのかといえば、それも解からなかった。
質問しても、ヒトのよさそうな笑顔で、のらりくらりと交わされてしまうのだ。
だからミサは、勝手な想像で、きっとどこかの金持ちの隠し子かマフィアの跡取りではないかと睨んでいた。
(ミサは少し夢見がちなところがある)
そのミステリアスなところが気になって、ミサはワタリを見つけるとすぐに話しかけるようになったとも云える。
好奇心旺盛なのだ。

「こんにちは、ワタリさん。ひと月ぶりですね。」
「こんにちは、ミサさま。相変わらずおキレイですね。」
「まあ、いやだわ。そんな、ホントのことをv」

そんな軽い挨拶を交わして、近くに空いていたベンチに並んで腰掛けた。
講堂にはマットが敷いてあって、子ども達が自由にハイハイしたり歩いたりできるようになっている。
ミサとワタリも、自分たちの赤ん坊をさっそく野放しにしていた。

「ところで、あいかわらずすごいですね。竜崎ちゃんのクマ。」

竜崎は、赤ん坊のくせに目の下に真っ黒なクマが出来ていた。
更に云えば、全体的に赤ん坊特有のふくふくしさがあまり見られない。
はっきりいってゾンビのような赤ん坊で、初めて見たときミサは、正直おもいっきり引いた。
しかし慣れとは怖いもので、くりくりとした目がなかなかに可愛いんじゃないかな~と徐々に思うようになっていた。
ひどく痩せた未熟児と思えば、母性本能が掻き立てられなくも、ない…かな?

「寝ないんですか?」

たまにいるって云いますよね、眠らない赤ん坊。と窺うようにワタリを見る。
ワタリは相変わらずのニコニコ顔で、それでも健康上は問題なしなんですよとほんわかとミサの追及を交わした。

「そちらのライトさまも、赤ん坊とは思えないほどいつも輝いていますね。まるで、本物の天使のようです。」
「おほほ、そうなんですよ。ウチのライト、ことのほか誰よりも勝って輝いていますの。――私も時々恐れ多いくらいに…

最後に思わず本音はぼそっと呟く。
ライトは赤ん坊のくせに、整いまくった顔をしている。
それもあるのだろうが、なんとも云えぬ存在感がライトにはあった。
そのせいで、他の赤ん坊はあまりライトに寄り付かない。
ミサにとって、それは悩みの種であった。

特殊な容姿で遠ざけられるといえば、当然のように竜崎もそれに当てはまった。
彼も彼で、独特の存在感があり、怖がりの子どもなんかは泣き出してしまうほどである。

そんな2人の赤ん坊は、当然のことのようにこの健康診断の場で浮きまくっていた。
しかし、類は友を呼ぶ。
ライトと竜崎は、出会った瞬間からウマが合った。
お互いを恐れず、警戒せず、おののきもしなかった。
まるで、十年来の友人のように、2人はすぐに仲良しになったのである。

今も2人は、仲良くオモチャで遊んでいる。
ミサとワタリはそんな2人の赤ん坊を、微笑ましく見つめていた。
ようやく自分の赤ん坊に友達ができて、心から安堵しているのであった。





(赤ん坊サイド)


ライトは、毎月一回連れて行かれる”けんこうしんだん”が大嫌いだった。
ミサは嬉々として向かうのだが、自分はどうにか遠慮願いたかった。
そんなに行きたいなら一人で行け、と毎度思う。(ライトの健康診断なので、当然そういうわけにもいかない)
しかし自分はしがない赤ん坊。
母親は絶対権力者だ。

ライトは別に、”けんこうしんだん”が嫌なわけではない。
あそこへいくと、必ず出会う”奴”の存在が嫌なのだ。
嫌だ嫌だ、帰りたい。と顔には眉を顰めるくらいにしか出していないが、ライトは悶々と心の中で唸っていた。
会場に着いても呪文のように嫌だと唸り続ける。
しかし、そんなライトの望みは今日も叶えられないのだった。

こんにちはと挨拶を交わした母親たちに、さっさとライトはその”嫌な奴”と2人きりにされた。
自分は近くのベンチに座って、呑気におしゃべりだ。

「僕もそっちにまぜろー!」

と云っても、当然のことのように(赤ちゃん語なので)母親たちには通じない。
そしてこれも当然のことのように、同じ赤ん坊である”奴”には通じてしまった。

「そんなに母親と離れたくないんですか?ライトくんはマザコンなんですね。」
「違う!お前と居たくないんだー!」
「相変わらずテレ屋さんで。可愛いですv」

ぺちぺち、とまったく丸みのない小さな手でライトのふっくらとした頬っぺたを軽く叩いた。
その瞬間、ライトの背筋にぞわぞわと悪寒が走る。

「や、止めろっ!僕に触るなー!」

ライトは、手近にあったロボットのオモチャをぐいぐいと竜崎に押し付けて遠ざけた。
すると竜崎はぽてっと後ろに倒れる。
ヤバイ、やりすぎたか?と心配になったライトであったが、倒れた竜崎は、身をくねらせてクスクス笑い出した。
あまりの気味悪さに、持っていたロボットを抱えてたじたじと小さなお尻で後じ去る。

「やーです、ライトくん。私、そこ弱いんですよ~。ライトくんのえっち~v」

ぽっと頬を赤らめた竜崎。
反対にライトは真っ青になった。

「気色悪いんだよ、お前は!」

そこへミサが近づいてきた。
可愛い息子のピンチを感じとって、助けに来てくれたのか!と少し母親に対する認識を改めたライト。

「ミサ、こいつ気色悪いんだ!早く帰ろう、ここに居たくない!」

と訴える。
するとミサは困ったように笑いながら云った。

「ライト?イジワルしちゃだめでしょ?竜崎ちゃんにもオモチャ貸してあげて、一緒に遊んであげなさい。ね?」

はぁー?!何云ってんだよ、この女。何処見て僕がイジワルしたように見えるんだ、と文句を云っても当然通じない(赤ちゃんだから)。
めっ、とちっちゃな鼻の頭を指でなぞられて、またにこやかにワタリとの会話に戻っていってしまった。
どうやら、オモチャでぐいぐいと竜崎を押しやって(遠ざけるため)抱きしめたために(怖かったから)、そう思ったようだ。

「…ですってよ、ライトくん?仲良く遊びましょう?」

にんまりと、赤ん坊のくせに邪悪な笑顔を浮かべる竜崎。

「それとも、―――逃げますか?」
「!?」

『逃げる』――ライトが一番嫌いな言葉だ。

「僕が、逃げるだって?」
「ええ。私の相手がしきれずに、逃げるんでしょう?ライトくんも、他の赤ん坊達と一緒ですね。」

他の赤ん坊と一緒、それはすなわち凡人だと云われたも同意である。
そんなの、プライドの高いライトは許せなかった。

「フ、ハハハ、ハーッハッハ!いいだろう、竜崎!僕はお前と遊んでやるぞ!」
「それでこそライトくんです。」
「当然だ!」

うふふ、やっぱりライトくんは可愛いですねぇ、などと思われているなど、ライトは気付いていない。
やっぱりそこはまだまだお子さまなのであった。

「さあ、何して遊ぶ?」
「そうですね、やっぱり”いつもの”で。」

ライトの高笑い(傍から見ればキャハハンと無邪気な笑い声)がピタリと止まった。
大きくくぱっと開けた口の端が、ひくひくと引きつる。

「い、”いつもの”?」
「はい。」

対する竜崎は、喜色満面できっぱりと答えた。
だからライトもキッパリと云ってやった。

「断る!」
「逃げますか。」
「! だ、誰が!」
「じゃあ、遊びましょう?」
「ぐぎぃっ!」

ライトは、まだ数本しか生えてきていないちっちゃな歯を食いしばった。
またこいつ逃げるとか云いやがって、と普通の赤ん坊ならちびるくらいの眼力で睨み倒す。
しかし竜崎は普通の赤ん坊ではないので、まったく平然としている。
それが更に悔しかった。
そして、最後に折れたのは、やっぱり負けず嫌いのライトであった。

「解かった…。やるよ。」
「嬉しいです、ライトくんv」

竜崎はがばぁっとライトに抱きついた。
細いとはいえ、竜崎の方がお兄さんなので、ライトは耐え切れず後ろにごんと気持ちのいい音を立てて倒れた。

「ライト、大丈夫?!」
「スミマセン、ウチの竜崎が…」

お互いの保護者がその音を聞きつけて、ライトと竜崎の様子を見守る。
しかしどうやら泣く様子のないライトに、強い子ですね、そうなんですよ手が掛からなくて楽ですわ、と和やかに会話に戻った。

一方ライトは、いい音が響いただけあって、相当痛かった。
それでもこんな大勢のいる前で泣けるわけもなく(赤ん坊なのに)、薄っすらと涙をためて懸命に痛さと戦っていた。

「大丈夫ですか?」

じーっとそのようすを見つめる竜崎。
なんだ心配してくれる優しさも持ち合わせていたのか、とああ大丈夫と返事をするべく顔を上げて、ライトは後悔した。

「ら、ライトく~ん…ハアハア…」
「きもっ!」

竜崎は、変態オヤジさながらの顔で興奮しまくっていた。
当然引いたライト。(ドン引きである)

「か、可愛いです、ライトくんっ!」
「うわっ、寄るなー!」

抵抗むなしく、べろぉりと涙の浮いた目元を子ども体温の熱い舌が舐める。
その気色の悪さに、新たな涙を流したが、それにも竜崎は舌を這わせた。

「どれどれ、ひと月ぶりのライトくんは、大きくなりましたかね~?」
「ふにゃぁ…っ…」

重なり合って見えない事を利用して、竜崎はズボンの裾から手をいれ、オムツの上からライトのまだちっちゃいゾウさんを鷲掴みにした。
快感なんて言葉すら知らないライトだが、腰の辺りがうずうずとむず痒い感触がして、くねくねと腰をくねらせる。
そのまま手をもみもみと動かしながら、竜崎はライトの耳たぶにかぷりと噛み付いた。

「ひぃ…くっ…」
「可愛い…」
「んぁ…」

ぴりっとした痛みの後、熱い息を耳に直接吹きかけられて、ライトは全身をぞくぞくと震わせる。

「大きくなりましたね。ちゃんと発育している証拠です。」
「…っ、たり…前……」
「手も、この間より少し大きくなったように思います。」
「ふにゅ…、くすぐった…っ…」

竜崎から与えられる刺激に耐えるように、ぎゅっと結ばれた小さな手を、竜崎はぱくっと口に含みぺろぺろと舐めた。
くすぐったさに、指がぴくりと痙攣しながら開いていく。
竜崎は、指の一本一本を丁寧に指の間から爪の先に至るまで、隅々舐めまくった。
丁寧に舐められる指の感触と局部の刺激で、だんだんとろんとしてきたライト。
その様子を見て、口に含んだ手を、時々強く噛んだ。
同時に手の力も強くする。

「ひあぁっ…くっ!」

ちゅるっと名残惜しそうに人差し指にキスをして、竜崎は今度はライトの首に噛み付いた。

「りゅ…ざ、きぃ…っ…!」
「気持ちいいんですか、ライトくん?」
「ち、ちが…っ…」

訊けば否定する、が、声は正直だ。
もともと高い声が、甘みを帯びながら、か細く高くなっている。
快感で新しく流れた涙をまた舐め取ってやる。
薄っすらと紅く染まった目元が、恐ろしいほど艶めかしい。

「ライトくん、好きです。」

ぷるるんと潤っている可愛い唇に、己の色の悪いそれをくっつけようとした、まさにその時だった。

「ライトちゃーん。検診でーす。」
「はーい。ライト、いくわよ。」

ちっ!イイトコロだったのに!と赤ん坊らしからぬ悪どい顔で、竜崎は呼び出した係員を睨みつけた。
ぞくりと感じた殺気はしかし、まさか赤ん坊からだとは気付かれず、係員はそそくさとライトを抱えたミサを連れだって行ってしまった。
そうこうしているうちに、自分も呼ばれる。
早く終われと念じながら、医者を睨みつけていると、先に終わったミサが自分の後ろで控えているワタリに話しかけにきた。

「では今日は先に失礼します。なんか、またライト熱が高いんですよ。此処に来るといつも。何でなのかしら?」

お医者さんが嫌いなのかしら?拒否反応?と首を傾げるミサだが、まさかその原因が目の前の赤ん坊であるとは思いもしなかった。

「それはそれは。お大事になさってください。」
「はい。それではまた、一ヵ月後に。」
「ええ。逢えるのを楽しみにしております。」
「竜崎ちゃんもまたね。」

バイバーイと手を振りながら、ミサとライトは帰っていった。
今頃ミサの腕の中で、安堵のため息を吐いているに違いないだろうライト。
面白くないのが、竜崎だ。

「くそ、アホ医者め。お前がぐずぐずしているからライトくんが帰ってしまったじゃないか!またひと月お預けです!」

くわっ!と噛み付く仕草で威嚇し、医者を軽くビビらせたら、いつもはにこやかなワタリに叱られてしまったのだった。
書き終わってから、コレ別に幸子でも良かったじゃないか、と気付く。(遅い)
いやなんかもう、スミマセンって感じです。
でもちょー楽しかったです!

ミサの旦那は誰かなんて考えてません。(DB的に産まれたんだよ、きっと)

...20060503
×おしまい