SMトークショー
「竜崎って、Mなの?」
「はい?唐突に何ですか、夜神くん。」
「ん…、いや別に。ちょっと訊いてみただけだよ。」
「…………」

何のつもりだ、夜神月。
私に「Mか?」とは…
確かに私は、多少マゾヒストの気がある。
それは素直に認めよう。

そして、こと夜神月に関しては、絶対的に私はMだ。
この奇麗な顔から吐き出される、私を貶める言葉は、私に堪らない快感を与える。

しかし、それを改めて訊くとはどういうことなんだ?
まさか、「自分はSだから、遊んでみる?」と私を誘っているのか?

………試しに探ってみるか。

「夜神くんは、S…ですよね?」
「うーん、モノによるかな。Sの時もあるけど、種類によってはMになることもあるし。」
「そ、そうなんですか…?」
「うん。でもやっぱり、SMはいいよね。」
「SMがイイ…?(大胆な…)」
「うん。僕に合ってるかなって。今は色々あるから、ホント便利だよね。」
「…………」

どういう意味だろうか。
夜神月の言葉を信じるならば、普段、日常的にSMプレイを嗜んでいるということになる。
やはり、私を誘っているのか?

しかも、場合によってはMになることもあるというのは、
「ダメだったら、僕をお仕置きして?」と、云っているということなのだろうか?

それに、『便利』とは?
確かに、今の世の中色々なモノが揃っていて、そういう店が少なくない。
いや、『色々ある』という言葉から、道具のことを指しているのか?

改めてSMがイイと云っていることから、
やはり、私を誘っていると思って間違いないか。

「何故私がMだと思ったんですか?」
「え?だって、ぱっと見でMっぽいなって。Sでもいけそうだけど。」
「……はい。確かに私、Sもいけます。」
「あ、やっぱり?」

何故、そんなに楽しそうに笑う?
嬉しいのか?
私がSもいけると知って、嬉しいのか?
そんなに私にお仕置きしてほしいのか?!

も、もう少し、探ってみなければ。
そして、もし本当に誘われているのだとしたら、捜査のためだ、止むを得ない。
是非乗ってやろう。

さあ、私を誘え夜神月。
さあ!さあ!!


「ど、どうしたの、竜崎?なんか、鼻息荒くなってるけど…?」
「や、夜神くんのせいです…よ。」
「僕が何をしたんだよ?――っていうか、迫ってくるな!顔怖い!
「何をした?本気で訊いているんですか?
 自分でこんなに私を煽っておいて、本気でそんなことを訊いてるんですか?!」

「僕はただ、服のサイズについて訊いただけだよ?(にこっ)

「え…?」
もちろん月は、確信犯ですよ。
手錠で繋がれてるとき、空いてる時間は暇だからそんな風に遊んでます。
ピュア月はいじわるな子です。

定番ネタ。
...20050423
×おしまい